矯正歯科の選び方〜失敗しない7つのポイントと質問例

矯正歯科の選び方に悩んでいませんか? 歯並びの治療は長期間にわたり、費用も決して安くありません。だからこそ、信頼できる歯科医院選びが成功への第一歩となります。
私は日本大学歯学部卒業後、補綴専攻として大学院を修了し、現在は医療法人社団アーユスくろさき歯科に勤務しています。日本補綴学会認定専門医として、多くの患者さんの歯並びの悩みに向き合ってきました。
この記事では、矯正歯科選びで失敗しないための7つのポイントと、初診相談で聞くべき質問例をご紹介します。適切な矯正歯科との出会いが、あなたの理想の歯並びへの近道となるでしょう。
矯正歯科選びの重要性と失敗例
矯正治療は一般的に1〜2年以上かかる長期的な治療です。その間、月に1回程度の通院が必要となり、治療費も数十万円から場合によっては100万円を超えることもあります。
このように時間的にも金銭的にも大きな投資となる矯正治療だからこそ、歯科医院選びは慎重に行う必要があります。
私の臨床経験から、矯正歯科選びで失敗してしまう典型的なケースをいくつか挙げてみましょう。
「安さだけで選んだら、治療計画が不十分で結局やり直しになった」「通院のしやすさだけで選んだら、専門性が低く理想の歯並びにならなかった」「有名だからと選んだけれど、実際は担当医が頻繁に変わって一貫した治療が受けられなかった」
こうした失敗を避けるためには、いくつかの重要なポイントをチェックする必要があります。では、具体的に見ていきましょう。
失敗しない矯正歯科選びの7つのポイント
矯正歯科を選ぶ際には、以下の7つのポイントをしっかりチェックしましょう。これらを押さえておくことで、後悔のない選択ができます。
1. 専門性の確認
一般の歯科医院では、歯科医師が虫歯の治療やインプラントをしたり、様々な歯科治療をする中で、矯正治療をする場合が多いです。矯正治療は専門性の高い分野です。一般の歯科医と矯正専門の歯科医では、知識や技術に大きな差があります。当院では、矯正専門の歯科医が治療を担当します。
矯正歯科学会等の認定医の資格を持つ歯科医師は、一定水準以上の矯正の知識と技術を持っていることが保証されています。また、マウスピース矯正も、インビザライン社の認定医という資格があり、どの先生でも、インビザライン矯正ができるわけではありません。当院では、学会の認定医の歯科医やインビザラインのダイヤモンドプロバイダーを取った認定医が在籍しています。
2. 治療方針と選択肢の豊富さ
矯正治療には様々な方法があります。従来のワイヤー矯正、目立たないマウスピース矯正(インビザラインなど)、裏側矯正など、それぞれに特徴があります。
良い矯正歯科医院は、患者さんの状態や希望に合わせて複数の治療法を提案してくれます。一つの治療法しか提案しない医院は、その方法しかできない可能性があります。
また、「抜歯する・しない」の選択肢も重要です。くろさき歯科では「抜かない矯正」を基本方針としていますが、歯並びの状態によっては抜歯が必要なケースもあります。医師の方針だけでなく、あなたの歯並びに最適な選択肢を提案してくれるかどうかが大切です。
3. カウンセリングの質と丁寧さ

初回のカウンセリングは、その医院の姿勢を知る重要な機会です。十分な時間をかけて、あなたの希望や不安をしっかり聞いてくれるでしょうか?
良質なカウンセリングでは、現在の歯並びの状態、治療の選択肢、期間、費用、リスクなどについて分かりやすく説明してくれます。質問にも丁寧に答えてくれるはずです。
逆に、短時間で終わらせようとしたり、質問に曖昧な回答しかしなかったりする場合は注意が必要です。
4. 治療実績と症例写真の確認
経験豊富な矯正歯科医院なら、過去の治療例(ビフォーアフター写真など)を見せてくれるはずです。特にあなたと似た歯並びの症例があれば、治療後のイメージがつかみやすくなります。
症例写真を公開していない、または見せてくれない医院は、実績に自信がない可能性があります。もちろん、個人情報保護の観点から顔写真などは見せられないケースもありますが、歯並びの写真だけでも参考になります。
5. 費用の明確さと支払い方法
矯正治療は高額になりがちです。治療開始前に、総額がいくらになるのか、どのような費用が含まれているのか、追加費用が発生する可能性はあるのかを明確に説明してくれる医院を選びましょう。
また、一括払いだけでなく、分割払いやデンタルローンなどの支払い方法が用意されているかも確認しましょう。治療途中で中断した場合の返金ポリシーについても事前に確認しておくと安心です。
くろさき歯科では、インビザラインやマウスピース矯正の費用について明確に提示し、患者さんの経済的負担を考慮した支払い計画も相談に応じています。
6. 通院のしやすさと診療時間
矯正治療は長期間にわたるため、通院のしやすさも重要な選択基準です。自宅や職場から通いやすい場所にあるか、駐車場は完備されているか、公共交通機関でのアクセスは良好かなどをチェックしましょう。
また、診療時間も確認が必要です。平日は仕事で行けない方は、土曜診療があるか、夜間診療を行っているかなどを確認しましょう。くろさき歯科では平日20時まで、土曜も17時まで診療を行っているため、お仕事帰りや週末にも通院しやすい環境を整えています。
7. 総合的な歯科治療の提供
矯正治療を始める前に、虫歯や歯周病などの治療が必要になることがあります。また、矯正中にも一般的な歯科治療が必要になるケースもあります。
くろさき歯科のような総合歯科医院では、矯正治療だけでなく、歯周病や補綴(入れ歯)など各分野に専門のドクターが在籍しているため、お口全体の健康を考慮した総合的な治療が受けられます。
矯正専門クリニックの場合は、一般歯科治療が必要になった際に別の医院を紹介されることもあるため、その連携体制についても確認しておくとよいでしょう。
初診相談で聞くべき質問例
矯正歯科の初診相談は、医院選びの重要な判断材料となります。ここでは、相談時に聞いておくべき質問例をご紹介します。
治療内容に関する質問
「私の歯並びの問題点は何ですか?」
「どのような治療法が適していますか?複数の選択肢はありますか?」
「抜歯は必要ですか?抜かない方法はありませんか?」
「マウスピース矯正(インビザラインなど)は可能ですか?」
「治療期間はどのくらいかかりますか?」
「治療中の制限(食事や運動など)はありますか?」
費用に関する質問
「治療費の総額はいくらですか?」
「初期費用と月々の調整料はいくらですか?」
「追加で費用が発生するケースはありますか?」
「分割払いやデンタルローンは利用できますか?」
「治療を中断した場合の返金ポリシーはどうなっていますか?」
「保険適用や医療費控除の対象になりますか?」
医院・医師に関する質問
「担当医の経歴や資格を教えてください」
「治療中に担当医が変わることはありますか?」
「緊急時(装置が外れた、痛みがあるなど)の対応はどうなっていますか?」
「矯正治療の実績はどのくらいありますか?」
「似たケースの治療例を見せていただけますか?」
矯正治療のタイプ別特徴と選び方
矯正治療にはいくつかのタイプがあり、それぞれに特徴があります。ご自身の状態や希望に合った治療法を選ぶことが大切です。
ワイヤー矯正(表側矯正)
最も一般的な矯正方法で、歯の表側に金属やセラミックのブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かします。
メリット:幅広い症例に対応可能、治療の自由度が高い、比較的費用が抑えられる
デメリット:目立つ、装置による痛みや違和感がある、食事制限がある
くろさき歯科では、ワイヤー治療中の痛みについても丁寧に説明し、できるだけ痛みを軽減する工夫をしています。
マウスピース矯正(インビザラインなど)
透明なプラスチック製のマウスピースを使用する矯正方法です。取り外し可能で目立ちにくいのが特徴です。
メリット:目立ちにくい、取り外し可能で食事や歯磨きがしやすい、比較的痛みが少ない
デメリット:複雑な症例には不向き、自己管理が必要(1日20時間以上の装着が必要)、費用が高めになることが多い
くろさき歯科では、インビザライン認定医が在籍しており、マウスピース矯正の期間中でも他の歯科治療が可能な体制を整えています。
裏側矯正(リンガル矯正)
歯の裏側にブラケットを装着する矯正方法で、外からは見えないのが最大の特徴です。
メリット:外から見えない、幅広い症例に対応可能
デメリット:舌への違和感が大きい、発音しづらい、費用が高め、調整が難しい
部分矯正
前歯など一部の歯だけを矯正する方法です。全体的な噛み合わせよりも見た目の改善を重視する場合に選ばれます。
メリット:治療期間が短い、費用が抑えられる
デメリット:噛み合わせ全体の改善は難しい、後戻りのリスクがある
矯正歯科選びでよくある質問
最後に、矯正歯科選びでよくある質問にお答えします。
Q1: 矯正治療は何歳からできますか?
子どもの矯正は一般的に乳歯から永久歯に生え変わる時期(7〜8歳頃)から始めることが多いですが、大人になってからでも矯正治療は可能です。くろさき歯科では、お子さまから大人の方まで、幅広い年齢層の患者さんの矯正治療を行っています。
Q2: 矯正治療中は痛みがありますか?
装置を装着した直後や調整後には、歯が動くことによる痛みや違和感がある場合があります。通常は数日で慣れてきますが、個人差があります。くろさき歯科では、痛みを最小限に抑える調整方法を心がけています。
Q3: 矯正治療費は医療費控除の対象になりますか?
矯正治療が「歯列咬合不正」の治療として行われる場合は、医療費控除の対象となる可能性があります。ただし、純粋に審美目的の矯正は対象外となることもあるため、詳しくは医院や税務署にご確認ください。
Q4: 矯正治療中も普通に食事ができますか?
マウスピース矯正なら食事の際に取り外すので制限はほとんどありませんが、ワイヤー矯正の場合は、硬いもの、粘着性のあるものなど、一部の食べ物は避けた方がよい場合があります。詳しい食事指導は各医院で行われます。
Q5: 矯正治療後の後戻りを防ぐにはどうすればいいですか?
矯正治療後は「保定」と呼ばれる期間があり、リテーナー(保定装置)を装着して歯の位置を安定させます。医師の指示に従ってリテーナーを正しく使用することが、後戻り防止の鍵となります。
まとめ:理想の歯並びへの第一歩

矯正歯科選びは、理想の歯並びを手に入れるための重要な第一歩です。この記事でご紹介した7つのポイントを参考に、ご自身に合った矯正歯科を見つけてください。
くろさき歯科では、「抜かない矯正」を基本方針とし、患者さん一人ひとりの状態や希望に合わせた矯正治療を提供しています。インビザラインやマウスピース矯正など、目立たない矯正方法も取り扱っており、矯正だけでなく歯周病や補綴など各分野に専門のドクターが在籍する総合歯科医院として、お口全体の健康をサポートしています。
矯正治療に関するご質問やご相談は、無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。あなたの理想の歯並びを一緒に実現しましょう。
詳細はこちら: インビザライン、マウスピース矯正
院長・監修医師
黒崎 俊一(kurosaki syunichi)

歯学博士/日本補綴歯科学会「専門医」
経歴・資格
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1987年(昭和62年) 日本大学歯学部 卒業
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1992年(平成4年) 日本大学大学院 歯学部 補綴専攻 修了・歯学博士取得
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1996年(平成8年) くろさき歯科 開院(当院開業)
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日本補綴歯科学会認定「専門医」/日本歯科審美学会会員/日本矯正歯科学会会員
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日本大学歯学部 兼任講師として教育にも従事
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